版画家・澤田祐一氏の寄贈作品を展示しています
静岡県出身の版画家・澤田祐一氏は、20代半ばに三保松原に近い高校に美術の教師として赴任され、三保松原と出会いました。その大きさと存在感に圧倒され、運命を感じた澤田氏は、以来30年以上、松をテーマにした版画シリーズ「松にふれて」を制作しています。2019年のみほしるべ開館時には、三保松原文化創造センター開館記念『澤田祐一展~松にふれて~』として、シリーズの中から代表作15点を出展いただきました。
みほしるべでは、澤田氏のご厚意により寄贈された作品3点を常設展示しています。
いずれも、澤田氏が松と過ごす日々から得たイメージから生まれた作品です。ご来館の際には、ぜひご覧ください。
【澤田祐一略歴】
静岡県島田市に生まれる。1980年、筑波大学芸術専門学群美術専攻卒業。1982年、多摩美術大学大学院美術研究科修了。1993-94年、文化庁芸術家在外研修員(ニューヨークにて研修)。1985年より三保松原との対話から生まれた版画シリーズ「松にふれて」を開始。銅版や木版など通常の版ではなく、厚手のマットボードにキャンバスを貼った版をベースに用いる独自のコラグラフ技法を生み出す。
1985年「第1回和歌山版画ビエンナーレ展」(佳作賞)
1987年「第3回中華民国国際版画ビエンナーレ」(特別賞)
1991年「第2回インド・バラト・バヴァン国際版画ビエンナーレ」(佳作賞)
1999年「第1回池田満寿夫記念芸術賞」(佳作賞)
2004年「第12回プリンツ21グランプリ展」(特選)
2007年「あおもり国際版画トリエンナーレ2007」(審査員奨励賞)
2011年「第9回インド・バラト・バヴァン国際版画ビエンナーレ」(佳作賞)
2016年「第17回中華民国国際版画ビエンナーレ」(優選賞)