三保松原の保全

地面の下はどうなっているの?

2019年02月28日

樹木は、地面の下に根を張り巡らしている。根は大きな樹木の体を支えるだけでなく、水分、養分、空気を吸う役割を果たす。光合成や呼吸をする葉が太い幹には付かず枝の先端部に付いているように、水分などを吸収する働きを持つ「細根※」は太い根には付かず根の先端部に付いている。地上で毎年枝の先端に新しい葉ができ働くように、地下でも毎年根の先端に新しい根ができ働いている。地上で枝が伸びる空間の確保が必要であるように、地下でも根が伸びることができるよう、また吸収すべき水分や空気が通りやすいよう、土壌にも隙間を確保することが望ましい。有名な神社の林や三保松原の羽衣の松周辺のように、大変多くの方々が樹木の近くを歩くと、地面が踏み固められ土壌の隙間が減り、樹木の根が伸びにくくなってしまいがちである。それを改善するために、地面を掘り返し土壌の隙間を確保する事業が行われている。
※実際には細根に菌根菌という生き物が共生し、水分や養分の吸収の手助けをしている。

みほしるべ2階 根っこの標本解説パネル

みほしるべ2階 マツという生き物解説パネル
(菌根菌について紹介しています。)

みほしるべ2階 松原を維持するために解説パネル
(固まってしまった土壌を掘り起こす事業について紹介しています。)

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