富士飛鶴図
安政6年(1859)

狩野董川中信(1811~1871)は、幕末から明治時代の画家で、狩野伊川院栄信の五男。奥絵師浜町狩野家八代を継承した。本作は、富士山と松原、飛翔する鶴が描かれ、背景やすやり霞は群青や金泥で描かれている。史料との照合から、万延元年(1860)遣米使節に託し徳川将軍から米国大統領に遣わされた外交的な贈答品だったと考えられている。
安政6年(1859)
狩野董川中信(1811~1871)は、幕末から明治時代の画家で、狩野伊川院栄信の五男。奥絵師浜町狩野家八代を継承した。本作は、富士山と松原、飛翔する鶴が描かれ、背景やすやり霞は群青や金泥で描かれている。史料との照合から、万延元年(1860)遣米使節に託し徳川将軍から米国大統領に遣わされた外交的な贈答品だったと考えられている。