東海道五十三對 江尻
弘化2年(1845)
幕末期の歌川派を代表する絵師・広重、三代豊国、国芳が筆をとった全五十五図の一図。主題は東海道の風景ではなく、宿場とその地方に伝わる物語や伝説の人物が描かれ、画面の上部の枠内には宿場に関係する歴史古事、狂歌などが記されている。本図は漁師に奪われた羽衣を取り返し、空高く舞い上がる天女の姿が、枠を突き抜けて描かれている。
弘化2年(1845)
幕末期の歌川派を代表する絵師・広重、三代豊国、国芳が筆をとった全五十五図の一図。主題は東海道の風景ではなく、宿場とその地方に伝わる物語や伝説の人物が描かれ、画面の上部の枠内には宿場に関係する歴史古事、狂歌などが記されている。本図は漁師に奪われた羽衣を取り返し、空高く舞い上がる天女の姿が、枠を突き抜けて描かれている。