芸術の源泉 三保松原

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  • 日本画能絵鑑(のうえかがみ)

    能好きで知られる6代将軍徳川家宣の周辺で描かれた最上級の能絵手鑑。絹本著色、金泥引きで、元禄以降隆盛していた喜多流による演能場面50図が描かれる。家宣の右筆であった首藤俊章によって「羽衣 天の羽衣とりかくし かのふましとて立のけハ」と、曲名と漁夫白龍の台詞が記される。松の作リ物を挟み、天女と羽衣を手にする漁夫白龍、2人の漁夫が描かれる。台詞のとおり、松に掛かった羽衣を隠そうとする白龍と、返すよう促す天女のやり取りの場面である。

    所蔵 / 国立能楽堂

  • 日本画三保松原・厳島図屏風

    三保松原を含む駿河の東海道沿いの名所を描く。薩埵(ルビさった)峠を回り込み、興津の清見寺や江尻の町並みを抜けた左端には、駿府城と浅間神社が見える。東海道は金色で表され、道行く人や町のにぎわいがこまやかに描かれる一方、第3扇上部の富士山は控えめな表現。三保松原は、画面左側半分にわたってひときわ大きく描かれる。

    所蔵 / 静岡県立美術館

  • 日本画富嶽列松図

    掛軸としては他と異なり横長の画面に富士山と松原だけを水墨と淡彩で仕上げた図である。画面右に薄墨で塗って白く浮き上がらせた富士山を描いている。太い墨線の幹と黒々と短線の松葉を付けた力強い表現であり、蕪村晩年の横長作品の一つである。

    所蔵 / 愛知県美術館

  • 日本画富士三保松原図

    狩野永岳(1790~1867)は、京都を主な活躍の場とした京狩野家の第九代。群青と緑青を中心とした賦彩は古典的なやまと絵にならうもので、同時代の復古的思潮に掉さすスタイル。その中に、旭日の鮮明な赤が際立つ。不老不死の仙人が住むという蓬莱山のイメージも重ねられているのだろう

    所蔵 / 静岡県立美術館

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